9月13日の京都新聞に「京町家の魅力伝える街歩き丸1年」としてDKT(DEEPEST KYOTO TOUR)の記事が載りました。これは外国人対象の街あるきツアーで、通常ガイドと通訳士がついて東山区六原学区の町屋や寺院、登り窯を英語等で紹介しています。昨年京都景観・町づくりセンター(町セン)が町家保存を海外にも発信する目的で始め、この秋からはガイドや通訳案内士等で構成する実行委員会が運営を引き継いでいます。
うちの店は4年前に町家を改装した際に町センから補助していただいた縁で、このDKTのコースに組込まれています。ガイドさんが建物を説明をしたり、坪庭を紹介したり、2階で茶道教室が行われている時は、お稽古風景を見学していただくこともありました。
今日はDKT参加者の御夫妻が茶道体験を希望され、茶道教室主宰の裏千家教授関西宗志先生が お相手をしてくださいました。先ず、先生から簡単な茶道の歴史の話があり、私がお手前をしている間にお菓子の食べ方、お茶の飲み方をフランス語で説明、実際に味わってもらいました。ご主人の方は何度かお抹茶は体験された事があり、今回の日本旅行はより深く日本文化に触れたいと10日間京都、大阪、奈良に滞在されているとの事でした。奥様は初めてお抹茶を飲まれましたが、「とてもおいしい」を連発されてました。次はご自分達でお茶を点てる体験をしていただきました。ご主人には、私が先ほど使った風炉で柄杓を使って、お湯を汲み、お茶を点てていただきました。茶杓を右手に持ち、左手に棗を取り、茶杓を握りこんだまま、棗の蓋を開ける・・・とフランス語の指導を聞きならが私達の手振り身振りを参考に見事にお茶を点てられました。奥様の方には茶箱の月手前のお道具を使って、やはりお茶を点ていただきました。茶箱には茶筅筒や茶巾筒、振り出しなど、先ほどの平手前にはないお道具が並んでいますので、そのことに興味を持たれた様子。これは何?どうやって使うの?と質問が飛び出しました。説明するより、見せたほうが早いと、月手前のおしまいの様子を見てもらうことに。次々にお道具を清め、拭いて、しまっていくその合理性に驚かれ、最後には色々でていたお道具が茶箱1つに収まった様子に、これは外でするお手前なので小さな箱に収まるとの説明に納得されていました。
時間いっぱいに質問が飛び交い、とても喜んでいただいた様子に、先生もお手伝いいただいた社中のFさんも私にも、楽しい時間となりました。
この秋からはたまに、主人もガイドとしてDKTに参加しますので、興味がある方は(日本人でもOKだそう) 下記のアドレスまでメールでお問い合わせを。
deepestkyototour@gmail.comDKT:参加費3000円(うち500円は「京町家まちづくりファンド」への寄付)
原則 第2第4水曜午後1時〜4時ごろ 15人まで
複数人数が集まり、受け入れ態勢が整えば、 希望の日に実施することもできる。
☆今回の茶道体験1時間(お抹茶2杯と主菓子、干菓子付、自身での抹茶点て体験)は別料金です☆
☆お手前を見て、お抹茶と主菓子を味わう茶会体験30分コースもあります☆